マーケティング
Webマーケティングの基本戦略
Webマーケティング基本戦略として、アプローチ方法やターゲットする顧客との接触点によって「アウトバウンド・マーケティング」と「インバウンド・マーケティング」の2つにわけることができます。
細分化すればさらに細かく分類できますが、シンプルに、【今すぐ客向け】の広告運用の「アウトバウンド」、【潜在客向け】【見込み客獲得】向けのコンテンツ運用の「インバウンド」として、獲得できる顧客層と運用方法の違いを覚えてもらえれば、Webマーケティングの基本戦略として問題ありません。
- 広告運用=【アウトバウンド 】=【今すぐ客向け】
- コンテンツ(ブログやSNSなど)運用=【インバウンド 】=【潜在客向け】【見込み客獲得】
では、Webマーケティングにおいて、「アウトバウンド・マーケティング」と「インバウンド・マーケティング」どちらに力を入れればよいか。理想はどちらも取り入れて顧客を獲得するのなりますが、事業の状態でどちらが優先かは、予算と回収までの資金体力で決まります。
「アウトバウンド・マーケティング」を理解する
「アウトバウンド・マーケティング」の例を挙げると、営業マンが外回りをしていて、昼に何を食べるか迷っているとき、街中のラーメン店の看板(広告)をみて、昼はラーメンに決めた。テレビ視聴中、自動車のCM(広告)が目に入り、ちょうど買い替えようか迷っていたところで、週末試乗しに行くことを決めた。など広告をきっかけに購買に繋がる行動に繋がっています。
「アウトバウンド・マーケティング」の場合、顧客の購買意欲が低いときは、広告効果も低くなります。例の「昼のラーメン」は、食事の時間帯以外、食事をするタイミングでない相手にとっては、広告効果は低いことがすぐに理解できます。
「アウトバウンド・マーケティング」は、企業から商品やサービスを顧客へ直接届ける広告運用が主体になります。特徴として、広告を出せばすぐに購買意欲の高い「今すぐ客」の集客成果が出る半面、効果を出すために継続(ランニングコスト)が必要になります。
- 「今すぐ客」に効果が高い
- 「潜在客」「見込み客」に対して効果が低い
- 広告を止めると集客できなくなる(継続的な費用が発生する)
「アウトバウンド・マーケティング」を実施する場合、制作する広告は「今すぐ客向け」であることを念頭において、利益を出すことができる期間、広告を継続できる予算があるうえで、すぐに集客効果を上げたい場合に有効と言えます。
「インバウンド・マーケティング」を理解する
「インバウンド・マーケティング」の例を挙げると、来週出張が決まっていて、出張先でいい評判のお店で食事をしたいと思い、SNSや食レポートなどを調べてみた。というものが挙げられます。
「インバウンド・マーケティング」では、顧客が自発的に情報を収集する場面からスタートし、企業は商品やサービスの情報を見つけてもらう必要があります。特徴として、顧客にとっては事前の調査段階、比較検討段階である場合が多く成果が出るまでに時間がかかる傾向があります。しかし、一過性の広告と違い、制作したコンテンツは残すことができ、コンテンツを積み重ねていくことで多くの「潜在客」「見込み客」へアプローチできることが期待できます。
- 「潜在客」「見込み客」に効果が高い
- 「今すぐ客」にも効果を出す可能性がある(顧客からすぐに見つけられる状態になっている必要がある)
- 成果がでるまでに時間がかかる
「インバウンド・マーケティング」を実施する場合、成果に時間がかかることを念頭に、潜在客や見込客へのアプローチ内容を精査して、コンテンツ作りを計画する必要があります。また、「アウトバウンド・マーケティング」のデメリットを補えるのが、「インバウンド・マーケティング」といえます。